ニュー・オペラシアター神戸は、昭和55年10月「オペラを都市の顔に」をスローガンに設立しました。
西欧では、オペラは「都市の顔」ですが、日本では文化の象徴としてのオペラは、未成熟です。近年神戸を中心とする地域での、オペラの活動も、年々盛んになっておりますが、オペラの花を咲かせるエネルギーは、いまひと息です。当会はオペラを通してのさまざまな方との出会いや、交流を大切に考え、オペラを「都市の顔」にしたいと考えております。
この夢を成功させるため、皆様の熱いご支援をお願い致します。
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第8回佐川音楽賞受賞記念写真
1997年12月25日・26日 第17回オペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」
1999年2月6日・7日 第18回オペラ公演「魔笛」
1999年8月29日 オペラ「紫のドレス」
1999年11月6日・7日 イタリアオペラ公演「夕鶴」
1999年11月9日・10日 イタリアオペラ公演「夕鶴」
1999年12月18日・19日 第19回オペラ公演「脳死をこえて」
2001年2月3日・4日 第20回オペラ公演「メリー・ウィドウ」
2002年1月26日・27日 第21回オペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」
2003年2月8日・9日 第22回オペラ公演「泥棒とオールドミス」「霊媒」
2003年11月11日 室内オペラシリーズpartT「夕鶴」
2004年2月7日・8日 第23回オペラ公演「天国と地獄」
2004年12月16日・17日 室内オペラシリーズpartU「夕鶴」
2005年2月5日・6日 第24回オペラ公演「こうもり」
2005年10月27日・28日 室内オペラシリーズpartV「ヘンゼルとグレーテル」
2006年2月4日・5日 第25回オペラ公演「フィガロの結婚」
2006年10月27日 室内オペラシリーズpartW「アマールと夜の訪問者」
「電話」
2007年2月3日・4日 第26回オペラ公演「魔笛」
2007年11月23日 室内オペラシリーズpartX「あまのじゃくとうりこひめ」
「おこんじょうるり」
2008年2月9日・10日 第27回オペラ公演「カルメン」
2008年11月15日 室内オペラシリーズpartZ「ヘンゼルとグレーテル」
2009年2月7日・8日 第28回オペラ公演「ウィンザーの陽気な女房たち」
2009年8月9日 室内オペラシリーズpartZ「コジ・ファン・トゥッテ」
 2009年12月4日  県民芸術劇場オペラ「アマールと三人の王様」
 2010年2月6日・7日  第29回オペラ公演「蝶々夫人」
 2010年7月15日  県民芸術劇場オペラ「夕鶴」
 2010年10月29日  県民芸術劇場オペラ「アマールと三人の王様」
 2010年11月10日・11日  室内オペラシリーズPartV「愛の妙薬」
 2011年2月5日・6日  第30回オペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」
音楽賞 受賞理由
ニュー・オペラシアター神戸
プッチーニ作曲 オペラ「蝶々夫人」
ニュー・オペラシアター神戸は、1985年、神戸オペラ協会の名称で第1回公演を開催、以来、地域に根ざした活動を続けて25年になる。その間、阪神・淡路大震災、創立者の他界、理事長の交代、団名の変更などいくつかのハードルを、見事に乗り越えてきた。第29回オペラ公演《蝶々夫人》は、そのなかで育ってきた同団の歌手の実力と制作能力が発揮され、広く関西出身・在住の歌手からの参加を得て、《蝶々夫人》にかけて定評あるプロダクション(演出:直井研二、美術:川口直次)のもとに、基本を手堅く押さえた完成度の高い公演となった。これだけの水準の公演を、今後とも維持、発展していくことを期待したい。
ニュー・オペラシアター神戸の第29回公演は、プッチーニの『蝶々夫人』で、2回公演のうち2日目を観た。近頃では珍しいといえる豪華かつ美しい舞台で、直井研二の演出も自然で無理がない。キャストもおおむね適材適所で、可憐さが際立った蝶々夫人(吉田早夜華)も最後まで安定し、もう少しリリックで高音域に安定感があってもと思えるピンカートン(千代崎元昭)も堂々とした存在感。シャープレス(伊藤正)もスズキ(橋爪万里子)も無難な出来。ゴロー(晴雅彦)は声も芝居もアクが強く、1人突出して浮いていた感が否めないが、ゴローが相当なワルだという役作りは斬新でもあった。牧村邦彦指揮のザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団およびニュー・オペラシアター神戸合唱団もなかなかの健闘ぶりで、全幕が終えた時には感動すら覚える内容であったが、もう少しオーケストラがデリケートに歌唱に添えていたなら、もっと感銘深かっただろう。
音楽の友4月号
 プッチーニの名作オペラ、ダブルキャストの初日を聴く。タイトル・ロールの蝶々さんは、ベテラン浅井順子。ピンカートンの帰国を待ちわびる名アリア「ある晴れた日に」も客席が静まる名唱で、往年の輝きを失っていない。対するピンカートンには、若手の松岡重親。いささか一本調子でヤンキー気質丸出しだが、豊かな声量で説得力充分。シャープレスの松澤政也は、松岡の軽薄な挙動を心配する真摯な領事役を落ち着いたバリトンで好演した。
 脇を固めるキャストでは、周旋屋ゴローの晴雅彦がプロフェッショナルな演技と歌唱力で群を抜いていた。羽織の片肌脱ぎでキザな姿、裾まくりで啖呵を切る息など、なかなかうまい。目立つことではキリスト教徒に改宗した蝶々を弾劾する僧侶ボンゾの花月真。赤ら顔にキテレツな髪型で意表をつくコミックなキャラクターだ。二人に比べると後釜を狙うヤマドリの橘茂は冴えないが、そんな役柄か。お付のスズキ西川地恵は「花の二重唱」で蝶々さんを支える。空虚でも華やかな場のはずだが、行く先を予見してか、楽しめない雰囲気が気になった。はかなくても華やかさを装うのが舞台の魔術だろう。
 直井研二の演出は、ドメスティックなところが特徴だ。幕末・明治のローカルな日常生活を思わせる。簡素な平屋の外(第一幕)と内(第二幕)に限定した空間、蝶々さんたちがピンカートンの来訪を待って一夜を明かす場は、紗幕に描かれた長崎の港の俯瞰図を見ながら間奏曲を聴く。この情景にアクセントを付けるのが牧村邦彦指揮のザ・カレッジ・オペラハウス管である。牧村はオケを情感たっぷりに鳴らす。オケにも歌わせるのである。「死をもって誇りを守るべし」という「蝶々夫人」最後は、涙なしで終わらない。昔、種本だったベラスコの英語劇を演出したことがあるが、オペラの説得力には及ばない。
関西音楽新聞 鴫原眞一
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